倉谷さん:「うちの子は、ずっとほうれん草が好きだったのですが、ある日突然イヤになって、最近は野菜を見るのも嫌がるほど嫌いになってしまいました。切ってほかのものに混ぜて出すと、器用に口から“ほうれん草だけ”つまみだしてしまうぐらいです(笑)!」
堤先生:「好き嫌いには波があるので、あまり心配はしなくても大丈夫です。ある日突然食べなくなったということは、今度は突然食べ出すこともじゅうぶんありえます。
お母さんが“嫌いだから食卓に出してもしょうがないのね”と、諦めてしまわずに、食べなくても、ある日“食べてみようかな?”と子どもが思ったときに食べられるように、たまには食卓に並べてあげましょう。子どもだけ違うメニューを並べるのはやめましょう。残していたり、口をつけないようなら「食べないの?」と一度は声をかけるように心がけて、気長に食べ始めるのを待ちましょう。
子どもはお母さんが出した料理以外には食べる経験が少ないので、『食べたことない=嫌い』になってしまうこともあります。私が短大や四年制大学などの学生の調理実習を担当した時のお話すると、10年ほど前までは、『食べたことない→試してみよう、食べてみよう』だったのですが、最近は『食べたことがない→まずそう、食べたくない』に変化しています。これは幅広く食べる経験が少なくなっていることも一因なのではないかと思います。 |