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離乳食・幼児食
食物アレルギーを知ろう!(小児科医 三石先生)
はっぴーママ.comの食品アレルギーに関するアンケートによると、現在食物アレルギーでなくても、将来なるのではないか、あるいはもしかしたらそうなのでは?といった不安の声が寄せられております。
アレルギーの問題はなかなか情報も雑多で理解が難しい部分があります。三石先生に食物アレルギーに関する基本的な考え方と、日常生活の中でママにできる判断、対処法のポイントをお聞きしてみました。
三石先生写真
三石先生
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発症年齢は圧倒的に0〜1歳代が多い
0〜1歳イメージ写真食物アレルギーの発症年齢は圧倒的に0〜1歳の場合が多いようです。
発症確率はその後、年齢に従ってどんどん減ってゆきます。そばアレルギーなど大人になってから現れることの多いアレルギーもあり、一概には言えませんが、目安として1歳を過ぎてこれといった症状が無い場合は、それほど神経質にならなくてもいいでしょう。
この0歳から1歳の期間は、ちょうど離乳食の時期でもあります。いきなり何品目も与えることはあまり無い時期ですから、毎日離乳食を一品一品加えていく中で、お子さんの様子をお母さんの目で確認していくようにしましょう。

卵のほかにアレルギーを起こしやすい食品
元来、3大アレルゲンと言ったら、たまご、大豆、牛乳。それに、小麦、米を加えて5大アレルゲンと言われていましたが、最近は「卵」「牛乳」「小麦」の順番で多いですね。
ほかにも『え?そんなもので?!』というような意外なものでアレルギーを起こすこともあります。バナナやキウイ、ももなどの果物や、まつたけ、ほたてなど、例を挙げればきりがないほどですが、やはり圧倒的に症例が多いのは卵です。
5大アレルゲン!

検査の基本は血液検査ですが、最終的にはお母さんの観察が重要です
お母さんイメージ日常生活の中で、気になる症状が出たら、希望によって病院で血液検査を受けてみることができます。アレルギーの見極めは難しいものですが、一定の食物で繰り返し症状が出る場合や、1回限りであっても普段の子どもの様子と比べて食後の様子が明らかにおかしいとお母さんが感じた場合には、検査してみることで原因がある程度特定できます。
その結果、食物アレルギーがあると診断された場合は『しばらく該当の食品を除去』ということになりますが、実は血液検査も100%ではありません。血液検査は陰性なのに、食べると症状が出るということも稀にあり、やはり最後はお母さんの日々の観察が一番重要です。「疑わしい」と思われるようならその食品をしばらく除去して様子をみてみてはいかがでしょうか。

親、または親戚にアレルギー体質の人がいる場合の注意点
アレルギーの場合、体質の遺伝はあります。両親がアレルギーでなくても、親戚(3親等程度まで)に何らかのアレルギー症状をお持ちの方がいれば、体質としてアレルギー素因を持っている可能性があります。ただ、親がアレルギー体質でも子どもには現れない場合もあるなど、すべての遺伝が表面に出てくるわけではなく、あくまでケースバイケース。でも可能性はあるということを覚えておいたほうがいいでしょう。ただしよくある質問なのですが「アレルギー性鼻炎」ぐらいですと両親どちらかがそうであることが多いのでこの“アレルギー体質”のうちに入れなくてよいでしょう。野菜イメージ
こうした素因があるお子さんの場合は、食物アレルギーの原因として圧倒的に多い「卵」については、1歳を過ぎてから「黄身」だけ、さらに一匙だけ、と慎重に様子を見ながら与えてみてください。また、『アレルギーへの不安で離乳食をはじめるのが怖い』という場合は、やみくもに心配するよりも、思い切って離乳食が本格的に始まる前、生後半年程度で、1度血液検査をしてみても良いかもしれません。アレルギーを起こす可能性のある食物を事前に知っておけば、注意するべき点も明確になります。その結果を見て、はっきりアレルギーの可能性がある食物についてはしばらく除去を行うと良いでしょう。
検査が陽性でも、およそ半年程度を目安に再検査を行ってみると、アレルギー反応が出なくなっている場合もありますし、よく「大きくなるに従って治った」という話もありますが、成長とともに小腸など内臓の粘膜が成熟し、アレルギーの原因となっていた物質を吸収しなくなって、症状が起きなくなってくることが多いです。このように、今は食べられなくても、いずれは食べられる時期はやってきますから、ゆったりかまえて対処していきましょう。

食物アレルギーを防ぐために離乳食の開始を遅らせる意味がない
離乳食イメージ 離乳食は、通常5〜6ヶ月で開始しますが、アレルギーを懸念して離乳食開始を遅らせるのは大きな間違いです。消化器系も発達し、おっぱいを卒業すれば成長のためにいろいろな食物を摂る必要もあり、栄養失調になってしまいます。食べるための練習期間でもあり、きちんとした時期に離乳食を開始することをおすすめします。
前述のように、アレルギーの心配のあるお子さんの場合は、いくつか注意点や場合によっては検査の必要があるかもしれませんが、この場合でも離乳食の基本はおかゆなどの炭水化物や野菜などですから、スタート自体を遅らせる必要は全くありません。

妊娠中の授乳期間のお母さんの食べるものの影響について
妊娠中の食事イメージ十数年前『妊娠中の母親の食事は赤ちゃんに影響するから気を付けるよう』声高に言われていた時期もありましたが、現在はあまり関係ないだろうというのが大勢になっています。
当時は妊娠中のお母さんの完全除去食が行われたりもしていましたが、環境因子もあり、本人の持っている遺伝的素因もあるので、結果としてあまり影響がないだろうといわれています。
ただし、お母さん自身が、どうしてもアレルギーが心配な場合は、その食品を無理をして摂る必要はありませんが、その分を他の食品から栄養を摂ってバランスの取れた食生活をこころがけましょう。
次に母乳ですが、こちらはお母さんが食べるものの影響も否定できません。お母さんの食べたものの成分は、やはり母乳に入ってきます。ただ、母乳だけで生活しているような赤ちゃんはまだ離乳食も始まっておらず、血液検査もできませんから、どの食品(もしくは環境因子・ダニなど)が原因のアレルギー症状なのか、またはアレルギーではないのか、判断するのが難しい時期でもあります。心配であれば、気になる食品を食べ過ぎないようにしていただいても良いとは思いますが、『何を除去すればよいのか』もわかりませんし除去したほうが絶対いい、と言い切れるものではないですね。特に一定食品を完全除去することは大変負担の大きいことでもありますので、この時期はあまり思い悩まないほうが良いと思います。


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