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子育てお役立ち辞典

こんな症状のときに<せきが出るとき>

せきはのどに入ったウイルスや細菌などの異物を外に出すために起こる症状です。病気と闘うための体の正常な反応なので、無理に止めようとしなくても大丈夫です。ただし、せきが続くと体力を消耗し食欲不振や睡眠不足の原因にもなりますから、赤ちゃんが少しでも楽になるような工夫が必要です。

こんな症状があったらお医者さんにかかろう

せきは呼吸器系の病気を見分ける大切な手掛かりとなります。病気によってせきの様子はいろいろ変わりますので、せきや呼吸のしかたをチェックすることが大切です。
コホンコホンと軽いせきと、くしゃみ、鼻水、38℃以下の軽い発熱があるときは、カゼのせきです。多くの場合自然によくなるので特別な治療をする必要はありません。1日くらい様子を見てもだいじょうぶです。
痰のからんだような湿ったせきや、かん高く激しいせきがあり、ゼイゼイ、ヒューヒューと苦しそうな息をしているとき、高熱や嘔吐をともなうときは要注意です。すぐに医師の診察を受けてください。その際、「どんなときにどんなせきがでるか」「せきのほかにどんな症状があるか」といった特徴をよく観察し、医師に伝えるようにしましょう。病気を見分ける手掛かりになります。

鼻水や鼻づまりがひどいときには

カゼをひくと、せきのほかにも鼻水や鼻づまりの症状が出てきます。鼻づまりがひどくなると母乳やミルクが飲みにくくなったり、呼吸が苦しくなったりします。 鼻づまりは鼻の中を綿棒で軽く刺激してくしゃみを出させたり、温かいおしぼりを鼻にあてると通りがよくなります。鼻水はぬらしたガーゼでやさしくふきとってあげましょう。市販の鼻吸い器を使ってもいいでしょう。ひどくなって呼吸が苦しそうなときには、医師に相談すると点鼻薬や飲み薬を処方してくれます。

せきが出るときの手当てのポイント

楽な姿勢にする

せきが出るときには、上半身を起き上がらせたほうが呼吸が楽になります。抱っこするときにはたて抱きに、起きているときはいすに座らせておくといいでしょう。寝かせるときは敷布団の下に折りたたんだ座布団などを当てて、上半身をやや斜めに上げるようにすると寝やすくなります。

空気をきれいにする

ほこりやたばこの煙はせきの大敵です。室内はいつも清潔にし、こまめに換気をしましょう(掃除機をかけるときは赤ちゃんを別室に移動させます)。また、空気が乾燥するとせきが悪化します。加湿器を使う、湯気をたてる、洗濯物を干すなどして部屋の湿度をやや高めに保ちましょう。

水分を補給する

水分をとるとからんでいる痰がとれやすくなり、のどもすっきりします。湯冷ましや麦茶を少量ずつこまめに与えるようにしましょう。食事はのど通りのよい水気の多いものを、これも少しずつ何回かに分けて与えましょう。

シロップや水薬の飲ませ方

咳止めシロップや水薬が処方されたら、薬の入った容器をよく振り1回分の量をコップや小皿に移しましょう。飲ませるときにはスプーンで数回に分けて与えます(一度に与えると吹き出してしまうことがあります)。薬を飲み終わったら水を飲ませて口の中をさっぱりさせてあげましょう。 なお、ミルクの中に薬を混ぜるとその後ミルク嫌いになってしまうことがあります。薬とミルクは別々に飲ませるようにしましょう。

カゼが長引くと気管支炎になることも

気管支炎は、カゼがなかなかよくならず、気管支の粘膜に炎症を起こしてしまった状態です。せきが次第に強くなり、コンコンという乾いた感じのせきから、痰のからんだようなゴロゴロと湿ったせきに変わります。呼吸もゼイゼイとした感じになり、高熱をともなうこともあります。特に早朝や夜寝入った直後など、空気が冷えたり、体が温まってくるときに強くせきむのが特徴です。 通常は1週間以内に熱が下がりせきも少なくなりますが、完全にせきが止まるまでには3週間くらいかかることもあります。強いせきが続くと赤ちゃんは体力を消耗しますので、必ず医師の診察を受け、処方された薬を正しく飲ませましょう。なお、熱がなかなか下がらずせきも止まらないときは肺炎を起こしている可能性もあるので、再度医師の診察を受けましょう。

せきをともなうその他の主な病気

ぜんそく性気管支炎 ・クループ ・肺炎 ・小児結核

こんな病気も心配「百日ぜき」

百日ぜきは百日ぜき菌によって感染する病気で、患者のせきやくしゃみから菌が飛び散ってうつります。感染後1〜2週間すると、せき、くしゃみ、鼻水といったカゼと同じような症状が出てきますが、次第にせきが激しくなり、3〜6週間も強いせきが続きます。赤ちゃんの場合は特に重症になりやすく、肺炎や脳炎を併発したり、命にかかわることもあります。早い段階で医師の治療を受けることが大切です。
なお、生後3ヶ月を過ぎたら百日ぜき、ジフテリア、破傷風を予防する3種混合ワクチンの予防接種を受けておくといいでしょう。

監修/葛飾赤十字産院 院長 三石知左子先生


 

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