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子育てお役立ち辞典

こんな症状のときに<下痢をしたとき>

月齢の低い赤ちゃんのうんちは、もともとやわらかく回数が多いものです。でも、普段よりも便が水っぽく回数も増えているようなら下痢をしているのかもしれません。うんちは赤ちゃんの健康チェックのための大切な手がかりになります。「いつもと違う」というサインを素早くキャッチすることが大切です。

こんな症状があったらお医者さんにかかろう

カゼをひいて起こした下痢は、熱やせきなどの他の症状が治るとともにおさまってきます。また、寝冷えや冷たいものを与えたために起こった下痢も1〜2日のうちにはおさまります。機嫌がよく食欲もあるようだったらあまり心配はいりません。水分を補給しながら様子をみましょう。   しかし、3日以上たってもおさまらない/水のような下痢を1日何度もする/うんちに血が混じる/嘔吐をともなう/ぐったりしている/といった症状が見られるときは、食中毒や重い腸炎の可能性があります。すぐに病院(小児科)で診察を受けてください。

牛乳やミルクで起こる下痢症の可能性も

牛乳や粉ミルクなど乳糖を含む食べ物を口にすると、下痢をしたり吐いたりする赤ちゃんがいます。これは「乳糖不耐性下痢症」といい、乳糖を分解するラクターゼという酵素がなかったり不足しているためにおこす下痢です。まれに先天性の場合もありますが、ほとんどは、カゼによる胃腸炎などとともに起こす後天的なものです。長く続くと体が衰弱してしまう危険性があります。 熱やせきなど、カゼの他の症状が治ったのに下痢だけが続いているというような場合は乳糖不耐性下痢症の可能性がありますから、医師に相談してみましょう。ミルクを薄めたり、豆乳に替えるだけで治る場合もあります。

下痢をしたときの手当てのポイント

水分を補給する

下痢でいちばん気をつけなければいけないのが脱水症状です。脱水症状がひどくなると命にかかわる場合もありますから、こまめな水分補給が大切です。「水分を与えてもすぐに出てしまう」と思うかもしれませんが、全部が出てしまうわけではないので安心してください。湯冷まし、麦茶、イオン飲料などを十分に飲ませましょう。牛乳や果汁は下痢を悪化させるおそれがあるので避けてください(ただしリンゴ果汁は整腸作用があるので、大量でなければOK)。

ミルクや離乳食は休んでもいい

母乳は下痢のときにあげても大丈夫ですが、ミルクの場合、下痢がひどいときには半日ほど休んでイオン飲料などに切り替えたほうがいいでしょう。離乳食が始まっている場合も水分さえとれていれば2〜3日ストップしても大丈夫です。食欲がある場合は、普段より一段階戻した離乳食を少しずつ与えてみましょう。無理強いしないことが大切です。

おしりをきれいにする

赤ちゃんが下痢をすると、あっという間におしりの皮膚が赤くなったりただれたりします。おむつ替えはこまめにし、おしりを清潔な状態に保ちましょう。ゴシゴシこすると皮膚を傷めるので、シャワーか座浴で洗い流すといいでしょう。

下痢止めをむやみに使わない

下痢は、腸の中にたまった悪いものをいち早く体の外に出したいという自然な反応ですから、止めずになるべく出してしまったほうがいいのです。自己判断で下痢止めを飲ませてしまうと、逆に体の中に細菌をとどめておくことになり、いつまでも症状がよくならない可能性があります。 下痢止めは必ず医師の指示に従って使うようにしましょう。

乳児嘔吐下痢症はうつる危険性も

晩秋から冬の時期、生後4ヶ月から2歳くらいの子どもに多い下痢に「乳児嘔吐下痢症」があります。これは、胃腸炎をおこす代表的なウイルス、ロタウイルスが感染することによって起こります(ロタウイルス腸炎とも呼ばれています)。
米のとぎ汁のような白っぽい便がおむつから流れ出てしまうほど大量に出るのが特徴で、嘔吐も繰り返します。下痢の状態が激しいので脱水症状を起こす心配があります。水分補給に気をつけるとともに、必ず医師の診察を受けましょう。
ロタウイルスはだ液や便を介して経口感染しますので、おむつ交換のときにはよく手を洗うよう心掛けてください。きょうだいがいる場合には感染させないよう特に注意が必要です。

下痢をともなうその他の主な病気

・かぜ・急性消化不良症・アレルギー性胃腸炎・赤痢

こんな病気も心配「食中毒」

細菌がついている食べ物が口に入ったときに起こる急性の胃腸炎が食中毒です。同じ物を食べて大人が何でもない場合でも、体の抵抗力の弱い赤ちゃんや子どもは発症することが多々あるので注意が必要です。食中毒を起こす細菌には、サルモネラ菌、ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、カンピロバクター菌などがありますが、どの食中毒も下痢と発熱、嘔吐が主な症状です。 食中毒は、大人が衛生管理をきちんとしていれば防ぐことができます。赤ちゃんのお世話の前後、調理前などは石けんでしっかり手を洗い、乳幼児には生ものを食べさせない、離乳食には必ず熱を加えて調理後すぐに食べさせるといった注意が必要です。

監修/葛飾赤十字産院 院長 三石知左子先生


 

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