お世話のポイント<うんちとおしっこ>
赤ちゃんの大切な「お仕事」、うんちとおしっこについて学習しておきましょう。
赤ちゃんのうんちは健康のパロメーター
赤ちゃんは肛門の括約筋が未発達なので、大人のようにうんちをためておくことができません。このため1日に何回もうんちをします。生後1〜2ヶ月は授乳のたびにうんちをすることも珍しくありません。 うんちの色は黄色っぽかったり緑がかっていたり、赤ちゃんによって、また同じ赤ちゃんでも体調によって少しずつ異なります。極端に黒かったり、赤かったり、白っぽかったりということがなければまず心配ありません。硬さもさまざまで、一般に母乳の赤ちゃんはゆるめ、ミルクの赤ちゃんは固めといわれていますが、個人差が大きいものです。赤ちゃんのうんちはもともと水っぽくゆるゆるしているので、下痢かどうかは普段のうんちの状態と比べて判断しましょう。食欲があり、赤ちゃんが元気にしているなら問題ないでしょう。 うんちは赤ちゃんの健康をチェックする大切な手がかりになります。いつもと明らかに違う色やにおいのうんちが出たときには、うんちのついたおむつごと持参して小児科医の診察を受けましょう。
こんなうんちなら心配ありません
- うんちに血がついていた
- 生後1〜2ヶ月の赤ちゃんは、腸のはたらきが弱いためうんちに細かい血が混じることがあります。また、うんちが硬いと肛門が切れて表面に血がつくこともありますが、どちらも自然に治ります。血の量が少なく赤ちゃんが元気なら心配ありません。
- うんちに白いツブツブが混ざっていた
- 白いツブツブは消化吸収できなかった脂肪やカルシウム分です。月齢が高くなるにつれ消化吸収力が高まりなくなっていくので心配ありません(ただし、黄疸や発熱がある場合には医師の診察を受けましょう)。
おしっこも日によって変わります
赤ちゃんのおしっこもうんちと同様、膀胱や腎臓の働きが未熟で膀胱の筋肉も発達していないため、ためておくことができません。新生児なら1日に10回程度おしっこするのがふつうです。
初めのころは色もにおいもほとんどありませんが、2ヶ月を過ぎるころからおしっこの色が黄色くなって、おしっこらしいにおいがするようになります。日によって濃い薄いがあるのは、赤ちゃんのとった水分の量や食べたものに左右されるためです。また、夏場などにかなり濃いオレンジ色やピンク色に見えることもありますが、これは水分の取り方が少なめでおしっこが濃縮されたためですので心配はいりません。
血尿の場合は真っ赤だったり紅茶のような茶色だったりしますから、明らかに区別できます。このようなときにはすぐに受診してください。
おむつを替えるときおしりは必ずふくもの?
うんちもおしっこも脱脂綿かガーゼをお湯につけてきれいにふいて、できればすっかり乾くまで5分くらいおしりを裸にしておくと肌トラブルを予防できます。その際、部屋の中が寒くならないように気をつけてください。
赤ちゃんが便秘をしたときには
新生児の頃は1日に5回も6回もうんちをしていた赤ちゃんも、次第に回数が減ってきます。ときには3〜4日ぶりにやっと出るということもあります。食欲もあり元気なら特に心配はいりませんが、家で次のようなケアをしてあげるといいでしょう。
おなかのマッサージ
お風呂上がりに、おへその周辺を「の」の字を書くようにマッサージします。足を持って屈伸運動するのも効果があります。
水分を補給
水分が不足気味ではありませんか?白湯や麦茶、フルーツジュース(プルーンは特におすすめ)などをあげてみましょう。
食物繊維の多い食べ物を
離乳食を始めた赤ちゃんなら、ヨーグルトや食物繊維を多く含んだ野菜などのメニューを工夫してあげましょう。
綿棒で刺激する
綿棒にベビーオイルをつけて、肛門のあたりを刺激してあげるとうんちが出やすくなります。
たっぷり遊ぶ
からだをよく動かして遊ぶと、排便のリズムも整ってきます。 ただし、赤ちゃんのおなかがはって腹痛があったり、元気がないときには医師の診察を受けましょう。
食べたものがうんちにそのまま出てきたとき
野菜や果物など、食べたものの一部がそのままうんちに出てくることがあります。おなかの調子が悪いのかと心配になるかもしれませんが大丈夫です。1歳くらいまでは消化吸収力が弱いので、繊維の多い野菜などが消化しきれずに排出されることがよくあります。その食材を今後メニューから外す必要もありません。
監修/葛飾赤十字産院 院長 三石知左子先生


