お世話のポイント<おっぱい・ミルク>
赤ちゃんにとって必要なおっぱい、ミルクのあげ方をきちんとマスターしておきましょう。
おっぱいの上手な飲ませ方
おっぱいは赤ちゃんにとってもっとも良質の栄養源です。新生児期はとくに赤ちゃんもお母さんも不慣れですから、なかなか上手く授乳できないかもしれません。でも焦らずに、だんだんと二人のリズムができていきます。
お湯で絞ったタオルかガーゼで乳首をぬぐう
さっとぬぐう程度で、念入りに消毒しなくても大丈夫です。
出の悪い方から飲ませる
おっぱいは吸われる刺激で出がよくなります。出が悪い方を先にして、左右バランスよく飲ませましょう。
乳輪までしっかりとくわえさせる
乳頭だけくわえても上手に吸えません。唇が外側にめくれるくらい、乳輪部まですっぽりくわえさせましょう。赤ちゃんの舌の上に乳首を乗せる感じにするといいでしょう。
こわごわ扱うからゲップが出ない?
赤ちゃんにゲップをさせるのは、おっぱいやミルクと一緒に飲み込んだ空気を出すためです。あまり空気を飲み込んでいない場合もありますから、「毎回必ず出さなくちゃ」と神経質にならなくても大丈夫です。赤ちゃんが苦しそうにしていないかどうか、しばらく様子を見てみましょう。
ゲップが出ないときは赤ちゃんの頭を肩にのるようにかつぎ、胃袋のある背中のあたりをぽんぽんとたたいてみましょう。強めにたたいても赤ちゃんは大丈夫です。
おっぱいが足りているかどうかの見分け方
生後2週間くらいまでは赤ちゃんも飲み方がヘタですし、お母さんのおっぱいも出にくいものですから、量や回数についてあまり心配しなくても大丈夫です。この時期からミルクを併用すると、せっかくのおっぱいが出なくなったり、赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなってしまうことがあります。
1ヶ月くらいたつと、2〜4時間おきに1回30〜40分といった授乳ペースがだんだんとできてきます。授乳時間や量にとらわれ過ぎると、それがストレスとなり、おっぱいが出にくくなることもあります。赤ちゃんの自然なペースに合わせてあげることが大切です。
心配なときは体重をチェックしてみましょう。生後2ヶ月くらいまでは1日に平均30〜40g、その後は平均25gくらいずつ増えていれば安心です。1週間に100gも増えていないときは、おっぱいが不足しているのかもしれませんから、医師に相談しましょう。生後1ヶ月を過ぎても1回の授乳時間が1時間以上になる、授乳後1時間以内におなかを空かせて泣くといった場合も医師に相談してみましょう。
心配!急におっぱいを飲まなくなった
3ヶ月ころになると赤ちゃんは自分の食欲にあわせて飲む量をコントロールできるようになり、飲む量が減ったり、一時的に飲まなくなったりします。これはごく自然なことです。
無理強いせず、果汁や野菜スープなど他のものを飲ませるなどして様子をみましょう。赤ちゃんが元気にしていれば特に心配はいりません。
ミルクを飲ませるときに気をつけたいこと
市販の粉ミルクも成分は限りなく母乳に近くなっていますから、栄養面での心配は不要です。母乳が出なくてミルクだけで育てた場合でも、健康、体格、情緒の発達に差が出るということはありませんから安心してミルクをあげてください。
どのメーカーのミルクも栄養的には差がありませんが、味には多少違いがありますので赤ちゃんが好んで飲むかどうかで決めるといいかもしれません。
調乳の際は必ずメーカーの指示通りにしましょう。勝手に濃くしたり薄めたり、手順を変えたりしないように注意して下さい。また、面倒でもミルクは必ず1回ごとに作り、1度口をつけたミルクは雑菌が繁殖しやすくなるので必ず捨てましょう。使い終わった哺乳びんと乳首は必ず洗って消毒します。
ミルクを飲ませるときには赤ちゃんをひざの上に抱っこして、おっぱいを飲ませるときと同じように赤ちゃんと目をあわせてください。空気が入らないよう、哺乳びんの乳首全体が常にミルクで満たされる角度に調節しましょう。哺乳びんを下から支えるようにするとラクにできます。
なお、母乳とミルクを両方飲ませる場合には、まず母乳を飲ませて不足分をミルクで補うのが基本です。
乳首をイヤがってミルクを飲んでくれないときは
哺乳びんの乳首はメーカーによって形やサイズが異なります。また素材も無色透明のシリコンゴム、薄茶色で透明なイソプロピレンゴム、黄色っぽくマットな感じの天然ゴムがあり、硬さや感触、においなどが異なります。
別のものに変えると意外なほどすんなり赤ちゃんが受け入れてくれることもあります。
監修/葛飾赤十字産院 院長 三石知左子先生


