職場でからだを守るにはどうしたらいいの?
自分の体調をきちんと理解してもらいましょう
妊娠を経験した人でないと妊娠中の体のつらさを理解できないだけに、職場での理解を求めるのは、なかなか大変かもしれません。妊娠初期にはつわりなどで体調不良が続くこともあるでしょうし、妊娠後期になると、重たいおなかが腰に負担となり、同じ体勢で座るのも苦痛です。
しかし、会社に出産の経験者がいるいないに関わらず、「妊娠中に体調不良になることがあるかもしれません。どうしてもきついときにはご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします」ときちんと説明しておくことが大切です。
健診などのために早退したり、体調不良のために時差通勤を申し出たりすることは、法律的にも認められています。
ただ、権利の上にあぐらをかいて、仕事をおろそかにするのは考えものです。仕事をきちんとするという姿勢を持っていれば、上司や同僚もあなたの立場を理解してくれるでしょう。
最近は責任感の強い女性が増えてきたせいか、「どんなにつらくても会社に迷惑はかけられない!」とがんばってしまうことで体に負担が掛かることも
多いようです。無理をしすぎると妊娠高血圧症候群や切迫流早産の原因になることもあるので、「妊娠中はつらくなったらとにかく体を休める!」をモットーにしてください。
社内喫煙は周囲の協力を求めてみて
タバコから出る煙(副流煙)には、フィルターを通して吸う煙(主流煙)の何倍もの発ガン性物質や有害物質が含まれています。また、ニコチンの影響で血管の収縮が起こり、胎盤を流れる血液の量が減ってしまいます。血液の量が減ると、おなかの中の赤ちゃんに十分な栄養が運べなくなります。また、タバコに含まれる一酸化炭素の影響で酸素が十分に供給できなくなります。 栄養と酸素が不足すると、2500g未満の低体重児が生まれる可能性が高くなります。 タバコの煙が気になるようなら、喫煙者から一番遠い席に移動する、周囲の理解を求めて喫煙コーナーを設けてもらうなどの処置が必要です。 会議室でのタバコの煙は、タバコを吸わない人にとっては不快ですよね。 気持ちが悪くなりそうなときは、ちょっと席を外すなど自分なりに工夫してみてください。
監修/三鷹レディースクリニック院長 天神尚子先生

