出産後の生活を考えよう
妊娠中は自分の体のことで精一杯ですが、出産後の生活のほうが数倍大変です。
妊娠中から出産後の生活設計をきちんと考えておくと、いざというときにも慌てなくてすみます。
出産直後の協力者
妊娠中は出産のことで頭が一杯ですが、産後すぐに誰に協力してもらうかをあらかじめ決めておくことが大切です。里帰り出産の場合は実家のお母さんなどに協力してもらえるので安心ですが、最近は里帰りをしない人も多くなっていますので早めに協力してくれる人を確保しておきましょう。
出産直後は起き上がれないほど体が衰弱しています。
一週間ほどで退院した後もしばらくは疲れが続き、赤ちゃんの世話も大変ですので、1カ月くらいは心身ともにサポートしてくれる人がいたほうが安心です。
できれば実家のお母さんなどに協力を得られればベストですが、遠距離等で難しい場合は、夫に全面的に家事、育児を協力してもらえるように早くから
二人で計画しておきましょう。夫が仕事等で忙しく、協力する時間が少ないという場合もありますので、話し合いを事前にきちんとしておくことが大切です。
出産後のスムーズな職場復帰のために
職場の上司への報告は済ませましたか?まだなら、妊娠3ヶ月目までには済ませておきたいものです。報告するときに、出産後働く意思があるかどうか、子どもは誰が面倒を見るのか、自分のプランを説明できるようにしておきましょう。
「どうするかまだわからない」というあいまいな態度をとっていると、会社側も不安になります。法律的には妊娠、出産を理由に解雇することはできませんが、なるべく会社側の負担を減らすように配慮したいものです。
妊娠中期の後半以降からは、母親学級や健診などのために時間がとられることが多くなりますので、早めに 産前・産後休暇、育児休業期間の仕事の引継ぎのマニュアルを作っておくことをおすすめします。代行者への引継ぎをスムーズに行うために、マニュアルにしたがって実際に引継ぎ者と一緒に仕事を進めてみましょう。早めに引継ぎ体制を整えておくことで、マニュアルの修正ができ、引継ぎ者も仕事に慣れることができます。取引先などへの挨拶も早めに行い、妊娠後期に入る前には引継ぎを確実に行えるようにしておきましょう。
産前6週間前から産休に入りますが、前日までには社内の人にも挨拶をし、取引先にもメールを送るなどしておきましょう。産休中にも仕事上の質問などに答えられるよう、メールアドレス、携帯電話などの連絡先を明確にしておきましょう。
入院、出産時にも職場に一報入れておきたいものです。休業中も時々こちらから仕事の進行などを確認する連絡を入れておくと、引継ぎ者も安心して仕事ができます。体が落ち着いてきたら、仕事に関係ある資料にもマメに目を通しておきましょう。
復帰後は、職場の人たちにきちんと挨拶をし、引継ぎのお礼を忘れずにしておきましょう。自分から積極的に今までの経過を聞き、仕事を進めていくようにしましょう。
子どもの預け先を決める
ワーキングママの場合、出産後の子どもの預け先も悩みのひとつです。
出産後は育児に追われ、じっくり預け先を選ぶ時間がなかなかとれません。
妊娠中から子どもの預け先をしっかり考えておくとよいでしょう。
保育園は国が定めた施設として最低の基準を満たし、国や自治体から援助が支給される施設(認可)と国が定めた基準を満たしていない施設(無認可)に分かれます。まず、市区町村の担当窓口で認可保育園の情報を仕入れましょう。
自治体によっては、無認可保育園の情報も掲載されている場合もあります。
子どもの数の多い新興住宅地などでは、地域の保育園でも満員の状態のところが多く、子どもの受け入れに関しても申請から数ヶ月たってからやっと返事がもらえることがあるので、職場復帰の時に慌てないように早めに確認しておくことも大切です。また、手紙を出して熱意を伝えておくことよいでしょう。
ワーキングママの場合は時間の延長等にも応じやすく0歳児の定員が多い無認可保育園が強い味方となってくれますが、保育料が高いのが悩みです。
自治体からの補助を多少受けている施設もありますが、認可保育園に比べてはるかに割高です。
無認可保育園には、利益よりも熱意で経営しているところと利益を追求してサービスが充実していないところがありますので、決める前に必ず見学することが大切です。
地域とのコミュニケーション
今まで子どもがいなかった人は、近所や地域との付き合いが少なかったかもしれません。しかし、子どもが生まれると隣近所に迷惑をかけたり、お世話になることが多くなるので、妊娠中から近所の人と少しずつ交流を深めていくとよいでしょう。せめて、両隣への挨拶は早めにしておきたいものです。
また、母親学級などを通じて地域のお母さん同士のつながりができますので、積極的に参加してみましょう。子どもの年が近いお母さん同士で交流を持つと、評判の小児科や保育園などの情報も得られます。また、こういった交流を通じて仲良くなっておくと、仕事の都合などでどうしても子どもを預かって
もらいたいときにも協力しあうことができます。
自治体の福祉課などの窓口や保健所、地域の子育て支援センターで子育てサークルの情報を得られることもありますので、足を向けてみてはどうでしょう。
インターネットでも地域の子育てサークルを簡単に検索できますので、利用してみるのもよいでしょう。
地域の人との交流は何かと面倒なことも多いものですが、助けられる部分も多々あ りますので、お付き合いには早めに慣れていきたいものです。
監修/三鷹レディースクリニック院長 天神尚子先生


