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こどもの服と靴の選び方
こどもの足の健康と靴
「おさがりの靴をはかせても大丈夫?」「いろんな足に優しい靴が売られていますが、常に高い価格のものが買えない状態です。」・・など、靴に関しては、服選び以上に真剣なママが多いよう。良い靴をはかせてあげたい気持ちはあっても常に高額な靴ばかりを購入できるわけではないのも現実です。
では、こどものためには、どんなことに気をつけて靴を選んであげたら良いのでしょう?日本靴医学会常任理事の井口先生にアドバイスをいただきました。
●井口先生のホームページ ●日本靴医学会のホームページ
●日本足の外科学会

子どもの発育を妨げないことが、子どもの靴選びに最も大切です。神経や筋肉、骨格などに障害がないかぎり、特別な靴は必要ありません。西洋では靴をはいたまま生活する時間が長いため、早いうちから型のしっかりした靴をはかせて靴に合った足の成長を促している国もあります。しかし、靴を脱いで生活する日本人にも西洋の考え方を当てはめる必要があるのか、ということをまず考える必要があるでしょう。
いつもしっかりした靴で足を守るより、やわらかめの靴をはいたほうが足の裏の筋肉が発達し、丈夫になるため、日本人の子どもにはやわらかめの靴のほうが合っているとも考えられます。また、足の裏を通じて地面の感覚をつかむためにも、歩き始めのうちはやわらかめの靴のほうが向いている面もあるでしょう。しかし、活発に走り回るようになったら、しっかり足を支え、守ってあげるような靴を選んだほうが妥当であることはたしかです。また、しょっちゅう着脱しますから、ひも靴よりもマジックテープなどのタイプのほうが本人も親御さんも楽でしょう。また、サンダルは足を支える部分が少なく、構造的には靴より劣るため、長時間歩くのには向いていないでしょう。このように、靴選びは総合的な観点から判断して決めることが大切です。

大きめの靴も、きゅうくつな靴も好ましくありません。子どもの足の成長は早いため、どうしても大きめの靴を買い、長く持たせようとしてしまう方もいますね。しかし、高くて大きめな靴を1足買って1年間もたせるより、0.5cm刻みのサイズがある子ども靴の中からジャストサイズの安い靴を選び、1年に数回買い換えるほうが、足の健康のためにはいいのです。
また、靴を買うときには必ず試着をさせてから買うことが大切です。基本は足のかかと部分に、子どもの小指が1本分入るくらいの余裕があり、つまさきを触っても少し余裕があるもの、小走りをさせたときに、かかとが脱げないもの、マジックテープなどで調整ができるものなどを選ぶようにするといいでしょう。また、紐靴やスリップオンなど靴のタイプは、子どものライフステージに応じてケースバイケースで選ぶとよいでしょう。
靴には体重という重力がかかるため、気づかないうちに変形してしまいます。したがって、足の健康のためにはおさがりは避けたほうがいいでしょう。靴に体重がかかると、体重と同じ分の圧力で足を押し返します。したがって、年齢が高くなるにしたがって、形のゆがんだ靴を履いていることによる不快感は高まっていくのです。

合わない靴をはかせていると、子どもも嫌がりますので、その際にはサイズを選びなおしてあげてください。しかし、一時期合わない靴をはかせていたからといって、子どもの成長の妨げになるような心配はまずないので、あまり神経質になりすぎる必要はありません。なぜなら、子どもの身体は少々外部からの刺激が加わったとしても、それに影響されずに成長できる余裕を持っているからです。
いちばん問題なのは、親御さんが「正しい靴はこうであらねばならない」という考え方に凝り固まり、それを子どもに押しつけてしまうことです。たとえば、足を守るにはしっかりした靴を常にはかせるほうがいいと思って、家のなかでも固い靴をはかせていたらどうなるでしょう。その子は靴を脱いで歩く生活にはなじめなくなってしまいますし、上履きなどのやわらかい靴を受けつけられなくなってしまう可能性もあります。靴選びひとつとっても、このような極論に陥ってしまう危険性もありますので、注意しましょう。

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